寅さんの銅像にて
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寅さんは損ばかりしながら生きている
江戸っ子とはそういうものだと
別に後悔もしていない
人一倍他人には親切で家族思いで
金儲けなぞは爪の垢ほども考えたことがない
そんな無欲で気持ちのいい男なのに
なぜかみんなに馬鹿にされる
もう二度と故郷になんか帰るものかと
哀しみをこらえて柴又の駅を旅立つことを
いったい何十辺くり返したことだろう
でも故郷は恋しい
変わることのない愛情で自分を守ってくれる
妹のさくらが可哀想でならない
ごめんよさくら いつかはきっと偉い
兄貴になるからな
車寅次郎はそう心に念じつつ
故郷柴又の町をふり返るのである
私も寅さんのような人間になりたいと思っています!
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